ライフイベントは年代によって大きく違い、目的が変わることによって必要な資金も変わります。
例えば、20代ではどんなライフイベントがあり、どのような資金調達が必要なのか?
このように年代別ライフイベントをしっかりと学んでおけば、おのずと重要となるお金の使い方がわかり、どんなライフプランを立てればいいのか?もわかります。
現役のFP(ファイナンシャル・プランナー)がライフイベントとライフプランについて解説します。
20歳代のライフイベントとお金の動きや必要な資金
20歳代は学生の場合と社会人の場合と両方の可能性があります。
大学生の場合
大学に進学した場合は、20代を迎えてから、2年後には就職へ進むことになるのが一般的です。
そのために、大学では自分の興味や関心に沿った学問を学び、社会人としての基礎を学ぶことが目的となります。また、さまざまな人と出会い、交流が深まるので、それが次のステップへのきっかけになることも多いでしょう。
大学の教育費は、まだ親の資金援助も期待できます。好きなことをしたいときは、アルバイトをしてお金を稼ぎます。
奨学金等でお金を借りている人は、社会人となり就職すれば少しづつ返済していくことになります。
就職したとき
就職は、20代に起こる大きなイベントです。就職することで、社会人として働き始め、自分の力で生活していくことになります。
また、就職することで、社会人としての責任感ややりがいを感じることができます。
お金については、学生の時は今までは親から支援してもらっていたのに対し、就職すれば自分で給与が稼げます。
もらうから稼ぐに転換し、人生の視野が広がります。
職場友人との付き合いや恋愛からの結婚まで大きなイベントがある
20代は、恋愛や結婚をする人も少なくありません。恋愛は、人生を豊かにしてくれる大切なものです。
友人たちとの関係では、趣味趣向にお金を使うことが増えますが、自分の稼ぎで支払いできるので、別途資金を調達する機会は少ないといえます。
恋愛をすれば、さらに食事やイベントが増え出費もかさばってきます。
例えば、車を購入して彼女と思い出作りの旅行や友人とドライブに出かけたりするなら、車の購入費が必要です。ローンを組むなら「マイカーローン」がおすすめです。
金融機関には、車の免許取得費やカー用品、新車・中古車の購入費を融資するサービスがあります。
結婚は、人生の大きな節目であり、新たな家族を築くことになります。しかし、昨今では初婚の平均年齢は男性が30歳、女性は29歳となっており、結婚のイベントが30歳代に変わりつつあります。
30歳代のライフイベントとお金の動きや必要な資金
結婚する年齢が30歳代と遅くなっていきている傾向があります。
そのため、ライフプランニングがしっかりできている方は、20歳代で貯金を増やし、ブライダル資金に充てています。
ゼクシィ調べによると、挙式、披露宴には約70人を招待、その費用は全国平均333万円4という調査結果がでているようです。
しかし、この金額はあくまでも平均であり、招待客が少なければ当然費用も抑えられます。
世の中が個人主義の流れに変化しているだけに、一般的には大勢の招待客を呼ぶことが少なくなっている状況です。
結婚すれば新居が必要になります。
結婚するまでに貯金がいくらできているか?によって賃貸か持ち家かに分かれてきます。
新築、中古住宅の購入には、高額なお金が必要となり、住宅ローンを利用することになることがほとんどですが、住宅ローンを組むにしても「頭金」はいくらか必要になります。
住宅購入費によって頭金の額も変わります。当然、借入金が高額になるほど、頭金も高くなりますので、貯金額によって部屋数の多い新築か?それとも安く済む中古物件か?といった選択肢が決まってきます。
やはり結婚をするための資金作りは、重要なライフプランニングとなります。
さらに結婚後は出産と子育てが見えてきます。
ただし、出産、子育てに関しては国がお金を支援する制度が充実しています。
参考
これらの援助を必ず受けて、少しでもお金に余裕が持てる子育てができるようにしておくべきです。
貯めると借りるの両方を考えてライフプランニングが必要
ここまで解説したとおり、20歳代から30歳代のライフイベントは大きな動きがある項目が見えてきます。
それによって、お金の流れも大きく変わりますが、一般的に必要となるお金は現金を貯めることと、ローンを組むことの2つの要素で考える必要がでてくるでしょう。
この2つはどちらも重要で、理想的なライフイベントを成功させるにはどちらが欠けてもいけないことがわかります。
まず、は現金を貯めることを考えるべきでしょう。最近では中学・高校で資産運用についても学びます。
資産運用には預金による利子取得や株式投資等が教えられていますが、預金の利子はお金を増やすにはあまり期待ができるものではありません。
よって、国も積極的に告知している、株式投資のiDeCo・NISA等を活用して、現金を貯めながら増やすことを学んでいく必要があると考えられます。
また、起業にすることで、お金を増やすこともできます。その場合は、資金をビジネスに投資する方法を選択することになるでしょう。
起業したいと思った方は、そのための資金作りについても、学ぶ必要があります。
参考 ・個人事業立ち上げ資金を調達するのにおすすめの融資方法4選
まとめ
今回は、20歳代から30歳代のライフイベントと、それらにまつわる必要な資金について解説しました。
ライフイベントについては、40歳から60歳、さらに人生100年時代といわれるように、さらに10年後、20年後のライフイベントもあります。
まずは、一般的なライフイベントを知り、そしてあなた好みにカスタマイズして、実りのある人生を過ごしましょう。
●監修者 iAnswer(株)加藤明久 貸金業法等の法律を遵守する貸金業務取扱主任者およびファイナンシャル・プラン二ング技能士(FP)。日本貸金業協会から国に登録し、貸金業市場調査の情報収集活動に参加。これらの知識を生かし、お金に関するWEBコンテンツの監修をおこなうとともに、多くの相談者の方にアドバイスを提供。